あまロータリークラブ

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活動報告

2019-6-10

あまロータリークラブの活動をお届けするウェブマガジン

防災啓発活動「命を守るカード」を地元の小中学校に配布しました。

1995年1月17日に起きた神戸大震災や、2011年3月11日に起きた東日本大震災は、多くの死傷者を出し甚大な被害をもたらしました。私たちが住む東海地方も2000年9月11日から12日にかけ豪雨に見舞われ、新川の左岸堤防が100mにわたり破堤し大きな被害をもたらしました。

東海豪雨の際の庄内川氾濫の様子
写真提供 国土交通省 庄内川河川事務所 旧西枇杷島町
東海豪雨により決壊した庄内川により街に川の水が流れ込んだ
写真提供 国土交通省 庄内川河川事務所 名古屋市西区あし原町

大きな自然災害の前に人ができることは限られるのかもしれませんが、過去の教訓を生かし災害に備えることは私たちがすぐにできることのひとつです。

東海豪雨により水害のあった大治町馬島地区
写真提供 横井久雄 海部郡大治町馬島
東海豪雨により水害のあった大治町馬島地区
写真提供 横井久雄 海部郡大治町馬島

例えば、皆さんは、市や町で配布されている防災ガイドブックについて、その内容をしっかり把握されているでしょうか?いざという時にどこに逃げるのか?家族の中で共通ルールを持っているでしょうか?町の避難場所はどこでしょうか?

町で配布される防災ガイドブック

町で配布される防災ガイドブック
あまロータリークラブドキュメンタリー「家族の命を守るカード」配布プロジェクトを通じて より

ガイドブックに掲載されている情報について、町の人たちに話を聞いてみると、多くが理解の乏しいことがわかりました。町の防災ガイドブックの存在すら知らないという人もいました。

災害はいつ起こるかわかりません。だから日頃から備えておくことが大切です。そこで、私たちは、生きるか死ぬかの大きな災害が起きた時に、家族がどこに逃げるのかといった、「緊急避難場所」について、家族間で共通の認識を持ってもらうためにどうしたら良いか考えました。

また「171 災害伝言ダイヤル」や「110 警察」、「119 救急」といった電話番号を、いざという時に忘れずに活用できるようにするためにはどうしたら良いか話し合いました。

今日、家族で緊急避難場所を決めたとしても、災害が起こった時に、覚えていなければ意味がありません。だから、常に必要な情報を確認できるように、どこかに防災時における家族間の共通ルールを掲げておき、いつも確認できるようにしておくことが大事だと考えました。

家族の命を守るカード

そして製品化したものが、「家族の命を守るカード」です。家族の命を守るカードには、以下の5つの項目について記してあります。緊急避難場所や避難所については、家族で話し合って記入するようになっています。

①緊急避難場所(自分の命を守るために、災害の危険からまずは逃げるための場所)

②避難所(災害の危険性がなくなるまでしばらく滞在する場所、または災害により家に戻れなくなった場合に一時的に滞在する施設)

③171(災害伝言ダイヤル)

④110(警察)

⑤119(消防)

大治町の避難所

大治町が指定している「避難所」は12箇所ありますが、住んでいるエリアによっては「避難所」が遠く、いざという時に避難するためには遠すぎるということが考えられます。そこで、子供達に「緊急避難場所=避難所ではない」ことを説明し、避難所と合わせて家族の皆さんと決めるようにお話ししました。

↓プロジェクトのの全体のドキュメンタリーはこちら↓

あまロータリークラブドキュメンタリー「家族の命を守るカード」配布プロジェクト
家族の命を守るカード配布式典 海部郡大治小学校にて

2019年6月4日、愛知県海部郡にある大治小学校にて、「家族の命を守るカードの配布式典」が行われ、村上町長を始め、石塚県議会議員、横井町議会議員、愛知県防災リーダー育成支援ネット伊藤副理事長に来賓として出席していただきました。

中日新聞に掲載された様子

地元の新聞にも取り上げていただきました。今後、「家族の命を守るカード」が広まり、皆さんの防災意識がさらに高まることが望まれます。